体調不良とストレスの関係、その解決策

体調不良なら遠慮なく休もう 

体調が悪いのに仕事をしていることがアピール材料になってしまっている、またはそうしなければならないような雰囲気の会社はあると思います。しかし体調が悪ければ明らかに作業の能率がダウンしますし、そんな生活をズルズルと続けていくことですっかり不調が慢性化してしまう恐れもあります。そんな不調な状態が当たり前になってしまうと、能率が悪い仕事しかできない人間になってしまいかねません。

体調が悪くても仕事を休まないのは「休むことは悪いこと」「辛くても頑張ることが素晴らしい」といった日本人ならではの価値観が理由として挙げられます。プラス人手不足が原因による「休みたくても休めない」問題もあるでしょう。こうした状況にがんじがらめにされる形で、体調が悪くても必死になって働き続ける環境が作られてしまうわけです。

体調が悪ければ遠慮なく休みましょう。「そんな簡単に休めるなら苦労しないよ」と思うかもしれませんが、会社はあなたを守ってはくれません。私も正社員の頃にはそういう時期もありました。朝は7時出社で退社は24時だったり、徹夜だったり、休日も出て12連勤などが続くなど、まぁそこそこ働いてたと思います。

勉強にもなるし、将来のため、会社のためにやれることはやろうの精神で頑張っていましたが、途中でどうにも身体がついていかず、休みが増え、出勤しても全然仕事が終わらないことが出てきました。

また、体調不良と作業の能率の低下は精神面の悪化ももたらします。職場や同僚に対する不満が蓄積して人間関係が悪化したり、職場の雰囲気がギクシャクしてしまったりといった問題も引き起こしていました。

原因は仕事によるストレスかも

そして体調が悪いとき、とくに調子が良くない環境が慢性化してしまったときには仕事のストレスが原因ではないか見直した方がいいと思います。純粋な疲労の蓄積だけでなく、睡眠不足や不規則な睡眠環境がもたらす睡眠障害が自律神経の乱れ、血行の悪化、免疫力の低下といった問題を引き起こしている可能性もあります。そこに仕事のプレッシャーが加わると、自律神経がますます乱れやすくなり健康にさまざまな害をもたらすようになります。

さらにこの就業環境がもたらす心身の負担は、生活環境を乱す原因にもなります。ストレスはスポーツや趣味など健全な方法で発散するのが望ましいとよく言われますが、疲労が蓄積すればするほどそれが難しくなるものですし、そもそも時間がとれないです。スポーツをする気力もないし、忙しくてジムやスポーツクラブに通っている時間も確保できない。そんな環境で発散するとなるとどうしてもお酒やギャンブルなど安易な手段に頼ってしまいがちです。そしてこうした発散方法が、かえって心身の健康を害して体調を損ねる原因を作ってしまいます。

ストレスチェックをしてみる

http://kokoro.mhlw.go.jp/check/

厄介なのは休まずに仕事を頑張る人ほど我慢強く、ストレスを自覚しない傾向があることです。知らず知らずのうちに蓄積して体調を損ねる原因になっていることも少なくありません。自分がそうした問題を抱えていないか確認するためには客観的な評価も参考にしたほうがいいです。ネット上には自分の状況をチェックできるサイトもあります。今回取り上げたサイトでは職場環境に関わる57問のチェックを行うことでどの程度問題を抱えているのかを確認することができます。実際に試してみて「あれ。思っていたよりストレス感じているのかも?」と思われる方もいると思います。

身体を壊す前に退職・休職・転職も考える

一度身体を壊してしまうと回復するのに時間がかかります。とくにうつ病など精神面の不調を抱えてしまうと何年も苦しめられることになりかねません。そうなる前に予防することが大事です。職場環境・就業環境の改善が第一ですが、それが難しい場合には退職・休職も検討してみましょう。我慢してしまう人ほど「自分にはこの仕事しかない」と思いつめてしまう面がありますが、その気になればもっとよい職場も見つかるものです。健康を害するような職場にしがみつくくらいなら、転職も検討した方がよほど心身の健康に良いはずです。

まとめ

現代では体調の不調を抱えながら働くのが当たり前になっている面もあります。でもそれは間違いなく異常な環境です。「辛いけど頑張っている」が素晴らしいのではなく、「心身とも健康に働ける環境を維持できている」のが本当に素晴らしいビジネスマンの条件です。これは職場との相性の問題も出てくるので難しい面もありますが、少なくとも体調が悪い状態をズルズルと続けるのはよくありませんし、自分の本当のポテンシャルを発揮して周囲にアピールする機会を失ってしまうのは間違いありません。その意味では心身の健康を維持できるかどうかは将来のキャリアにも大きく関わってくる大事な部分ともいえます。

フリーランスになるにせよ、転職するにせよ、何かを変えるためには行動するしかないと思います。私もその時点で自分の目指すキャリアに近づくためにフリーランスになったりしました。自分の将来を考えることで、面接などでもしっかりした理由を答えられるようになるので、まずはどうなりたいかを考えることから始めるのはいかがでしょうか。

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