転職後にストレスを抱えた時の処方箋

フリーランスになったり、転職をしたりするのはほとんどの場合かなりのストレスになります。1日の多くの時間を過ごす場所が変われば当然ですよね。なので実際に自分が感じたことを共有したいと思います。

辛くてもすぐ職場を変えるのはやめたほうがよい

より良い就業環境を目指して次の案件にいったり、転職をしたものの、いざ新しい職場で働き始めたら思っていたのと違うと感じてしまうことがあります。

「こんなはずじゃなかった」「これなら前の職場の方がよかった」と後になって落胆してすぐ次を探すことを考えてしまうこともあるものです。しかし、ここですぐに辞めてしまうのはやめたほうがいいです。理由としては、1番は信頼への影響だと思います。

フリーランスと正社員では違いはあり、フリーランスの場合は正社員ほどダメージはありませんが、エージェントからすればすぐやめる人を企業に紹介するのはリスキーなので、紹介しづらくなります。

正社員の場合は短期の転職を繰り返せば繰り返すほど経歴に傷がつくようなことになります。ヘッドハンティングなど積極的な転職ならともかく、前の職場に不満を感じたうえでの転職は少ないに越したことはありません。転職してすぐに辞めてしまうと次の職探しの際に大きなマイナスポイントになってしまいますし、悪い意味で「転職慣れ」をしてしまうとちょっとした不満にもすぐに辞めてしまうような「体質」になってしまいかねないんです。

まずは環境に慣れる

不満や落胆を感じたらまず環境に慣れるよう努めましょう。新しい環境で働くとなるとどうしてもプレッシャーを感じるものですし、慣れない環境から「前の職場の方がよかった」とネガティブに考えてしまいがちです。そこで辞めてしまおうとは考えずにまず自分がなじめるように努力してみることが大事です。

とくに人間関係を重視しましょう。上司や同僚とうまく関係を築いていくことができれば自然と職場にもなじんでいくものです。またいろいろとアドバイスをもらえるようになることで精神的なプレッシャーも軽減されていきます。積極的に話しかける、謙虚になって指示やアドバイスに耳を傾けるといった心構えを忘れないようにしましょう。

またよく人間を観察して人間関係の構図といったものをチェックしましょう。誰と誰が仲がいい、仕事ではこの人が中心になっている、上司は部下にどんな資質や性格を求めているのかなど。いろいろな面が見えてくるものです。転職したばかりのころはいわば部外者の立場ですから、客観的に観察できる分いろいろなものを見ることができます。そうした情報をうまく活用しつつ職場になじむきっかけにしていきましょう。

また、よくあるのは成果を出そうと焦ってしまうことです。全く知らない環境に飛び込んで当月に成果を出すことができるのは、能力ではなく案件次第です。どんな仕事の仕方なのか、なにを期待されているか、ステークホルダーは誰なのかなど、入社前に聞いていても、聞くのとやるのでは大違いです。焦らず着実にやっていく方が頼む側から見ても安心すると思います。

悪いところばかりでなく、いいところを探す

新しい環境ではどうしてもよいところよりも悪いところに目がついてしまう面もあります。とくに最初は仕事に慣れるのに苦労することが多いことから悪いところに目を向けて「前の職場の方が…」と考えてしまうんですよね。なので意識して良いところを探してみましょう。

そもそも求人探しの際には前の職場よりも良さそうだからと思って応募したわけですから、選ぶ理由になったよい点を改めて探してみましょう。何事もポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかによって評価がずいぶんと違ってくるものです。悩みやストレスを抱えやすい時期だからこそ、ポジティブに徹してみましょう。

また、よいところを意識することで人間関係にもよい影響を及ぼすことができます。不満ばかりを抱えていると周囲の人にも察しがつくもので、こちらの悪いところばかりを印象づけてしまう恐れも出てきます。自分の殻に閉じこもりがちになればよいアドバイスももらえなくなりますし、食事に誘われる機会も少なくなることで孤立しがちになってしまいます。

エージェントに相談

最低でも数ヶ月は新しい環境になじむよう努力しましょう。よい部分を探すよう意識しながら数ヶ月も働き続けていれば続ける意味があるかどうか、自分のキャリアにおいてプラスになる部分はありそうかなどを判断できるようになると思います。数ヶ月間努力してみて、どうしても合わないと感じている場合には根本的な部分でその職場と相性が良くない可能性があります。この段階に達したら本格的に次を検討してみましょう。

フリーランスの場合はまたエージェントに相談し、次の案件を紹介してもらうことになると思います。転職の場合は求人を探すところから始めますが、おそらくストレスなどでマイナス感情が強くなっている状況だと思いますので、転職エージェントを利用することで、相談しながら進めることをオススメします。どうして今回の転職に失敗してしまったのか?この教訓を次の職場探しにどう活かすのか?転職エージェントを利用すればキャリアアドバイザーの協力を得ながら客観的な視点で対策を行っていくことができます。キャリアアドバイザーに退職にいたった経緯を説明し、職探しにどんな問題を抱えていたのか、次に探すときにはどういった点に着目すればいいのかといったアドバイスをもらえます。

またキャリアアドバイザーは求人情報では掲載されていない職場の情報を提供してくれるので、転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクを減らすことができます。条件交渉も代行してくれるのでスタート段階でよりよい環境で転職しやすい面も魅力です。

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